バンコク:シーク教のお寺でフリーミール(インドカレー)を頂いてきました
こんにちは、くみです。
バンコクにあるシーク教のお寺で、フリーミールを頂いてきました。
ベジタリアンの美味しいインドカレーでした。
バンコク・シーク教寺院への行き方
中華街を抜け、バスで向かう
宿泊しているシーロムからバスでお寺まで。4番のバス一本(6.5バーツ)で行けました。バス楽だなあ、安いし。
中華街のヤワラート通りあたりから一方通行が多くなるので、近くなったら降りちゃって歩いたほうがいいかも。こういう時GoogleMapが便利ですね。
▼この辺り。
▼バンコクのバスについてはこちらの記事もどうぞ
パスでどこにでも行ける気がするバンコク - @kum_i log
ご飯を頂けるのは 8:00 - 10:30の間(日曜は8:30-10:30)のようなので、時間にはご注意ください。
市場あたりにお寺を発見
パフラット市場のあたりを南下して行ったらありました。
バンコク・シーク教寺院の様子
▼突如現れる白と金の立派な門
▼中も白と金。明るいです。
▼ここを抜けると靴預かり場があり、札と引き換えに預かってもらいます。
▼髪の毛を隠すため、三角巾のような布を貸してもらえます。
しかし、なんでしょうこの湧き上がる農民感…。新潟出身だからでしょうか…。
フリーミールの様子
▼二階に上がったところ。
▼この日はチャパティ、ご飯、ベジタブルカレーが2種(豆とジャガイモ)、大根のピクルス、何か甘いババロアのようなデザートでした。あとから揚げたサモサの皮だけのようなものを食べている人もいました。
▼チャイも頂きました。美味しかった。
昔遠いところで誰かが始めた宗教が、他宗教の人にも施す寛大な精神を残してくれて、その結果として私が今日食べ物をご馳走になれた、というのは、何だか厳かな気持ちがしますね。今日食べられた事に感謝です。
食事前、手を合わせながら『頂きます』と共に、シーク教を始めた人に心の中で感謝の言葉をつぶやきました。
フィリピンに行けば教会で祈るし、タイに行けば仏教のお寺で手を合わせるし、マレーシアに行けばイスラムのお寺で祈る…こういう行為が取れるのも日本人の宗教観の良いところ…なのだろうか?
▼シーク教の歴史…?英語で書いてあるので後で見てみます。
▼帰り道、バス停に向かう途中で売られていたお芋たち。ヤワラートの近くは食べ物が美味しそうです。お昼ご飯用に買いました。20バーツ。
▼帰り道、40番のバスに乗ったらファラムポーン駅前で降ろされてしまったので、ついでに駅を見てきました。
アランヤプラテート行きは5:55バンコク発11:35着でした。3等に乗るつもりだから事前予約とかは必要ないかな。
シーク教とは
恥ずかしながら、今回まで私『シーク教』をあまり知らず…
やっぱり世界史を選択しておけばよかったかなあ…「日本人の名前の方が覚えるの楽そうだから」という理由で日本史を選択するんじゃなかった…
シーク教とはなんぞや。Wikipediaを見てみました。
シク教(シクきょう、パンジャーブ語:ਸਿੱਖੀ、英語:Sikhism)は、16世紀にグル・ナーナクがインドで始めた宗教。スィク教、スィック教、あるいはシーク教とも呼ぶ。
インドで16世紀に始まった宗教との事。ふむー、結構新しい宗教なんですね。
インドの2001年国勢調査では
ヒンドゥー教徒80.5%、イスラム教徒13.4%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.9%、 仏教徒0.8%、ジャイナ教徒0.4%
らしいです。(外務省ページより。太字はこちらで加工)
人数は少ないけど”シク教成立時から裕福で教養があり教育水準の高い層の帰依が多かった”らしく、”インドでは少数派でありながら社会的に影響力のある宗教集団”という事のようです。(シク教#教徒 - Wikipedia)
ヒンドゥー教と同様に輪廻転生を肯定している。カーストを完全否定しているがこれにはイスラム教(イスラーム)の影響もあると考えられている。
(中略)
神は一つであるとして、唯一神を標榜している。神には色々な呼び名があり、それぞれの宗教によって表現のされ方の違いはあるが諸宗教の本質は一つであるとし、教義の上では他宗教を排除することはない。イスラーム教の様なジハード(聖戦)も説いていない。(中略)
儀式、偶像崇拝、苦行、ヨーガ(ハタ・ヨーガの意味)、カースト、出家を否定し、世俗の職業に就いてそれに真摯に励むことを重んじる。戒律は開祖のときはなかったが、第10代グル・ゴーヴィンド・シングによってタバコ・アルコール飲料・麻薬が禁止された。
離婚については、好ましいことではないがやむをえない場合は仕方がないとの見解をとる。
教義は結構柔軟ですね。
神には色々な呼び名があり、それぞれの宗教によって表現のされ方の違いはあるが諸宗教の本質は一つであるとし、教義の上では他宗教を排除することはない。
こういう考え方は好きです。
私の宗教の入門書である『池上彰の世界の宗教が面白いほど分かる本』を見てみたのですが、シーク教の記述はなく…。この本はほんの入口部分を分かりやすく解説した本だから仕方がない…(つд`)
▼広く浅く知るにはおすすめです。
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そしてシーク教とイスラム教シーア派を一瞬取り違えてましたが、全然違うものでした…
TempleとShrineの違い
このシーク教のお寺の話を友達としていた時に、これはTempleとShrineどちらだろう?という話になり。
そもそもTempleとShrineはどう違うのか?
日本にいると「仏教と神道の違い」と理解しがちですけど、本来は宗教の違いによるわけではなく、意味の違いが先にあるようです。
神社とお寺は英語で何という? ー 神社は必ずしもshrineというわけではありません | 英語 with Luke
手元のロングマン英英辞典を調べてみたところ、
Temple:
building where people go to worship, in the Jewish, Hindu, Buddhist, Sikh, and Mormon religions
(Longman English Dictionary)
(人々が行って礼拝する場所、ユダヤ教・ヒンドゥー教・仏教・シーク教・モルモン教)
Shrine:
a place that is connected with a holy event or holy person, and that people visit to pray
(Longman English Dictionary)
(聖なる出来事や人に関連し、人々が祈りに訪れる場所)
なので、Shrineはなにか聖なるものが祀られていて、Templeは宗教施設として人々のために作られた、という違いなのでしょうか?神社は地域の神様が祀られたりしているので、それを考えるとShrineなんでしょうか。日光東照宮は東照大権現を聖なるものと考えるかどうかによるのかな…
普段考えた事のないこういう事を考える機会をもらえたりもして、フリーミールは偉大だなあ。
マラッカのお寺はシーク教だった…?
ところで私、マラッカでもフリーミールを頂いています。
マラッカのお寺でフリーミールをいただいてきました - @kum_i log
あの時は宗教が分からず、『見るからにヒンドゥーではないが、イスラムにしてはインド系の人たちだし…??』と思っていましたが…もしかしたらシーク教だったのかも…
何のお寺かも分からずにご飯を頂いてすみませんでした…(;´Д`)
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