『20代~40代の未婚者で交際相手がいる割合』の男女差が生まれる謎について
※ 追記そもそも適齢期の男女の絶対数が違うからではないか、という指摘を頂き、視点から抜けていましたので、最後に追記しました(2014.07.12)
こんにちは、海外シンク女子のくみです。(ぐっ 自称がまだ慣れない…)
今日Facebookの私のニュースフィードで、以下の調査結果がちょっと話題になっています。
「交際相手いる20代未婚」男性わずか22%…女性の半分 明治安田が調査、男性の消極さ浮き彫り - SankeiBiz(サンケイビズ)
タイトルを見て「えっ結論そうじゃないよね」と突っ込んでしまったのは私だけじゃないですよね…
『交際相手がいる割合』が、20代、30代、40代で女性が男性のほぼ2倍。
男性が消極的なら女性は何と付き合っているんだ。女性の同性愛が多いって事? ”独身男性の消極さ浮き彫り”ならまだ理解できるけど、それはつまり”既婚男性の積極さ浮き彫り”って事…?
目次
- この差が生まれる理由をリストアップしてみる
- 1.未婚×未婚(異性愛)
- 2.未婚×既婚(異性愛)
- 未婚×未婚(同性愛)、未婚×既婚(同性愛)
- まとめ
- 追記:そもそも適齢期の男女の数が違うからではないか?
この差が生まれる理由をリストアップしてみる
なんか面白そうなので、この調査結果が正しいと仮定して、この差が生まれる理由として考えられるものをリストアップしてみることにしました。
※ 誤解のある内容になってしまっているようなので追記です。
本文章を書いた動機は、みんながまちまちに原因と考えられる事を話していて面白かったので『”調査結果が正しかったと仮定して”、原因と考えられる事を全部洗い出してみよう』というものです。なので、一見おかしな結果に対して原因として有りえる事を洗い出す、というのがこの文章の主旨で、事実や実態の考察までは行っておらず、洗いだしたあとの事はすべて印象論に過ぎません。
元データは各年代n=300以下のインターネット調査なので、信頼性が低いのは当然だと思います。以上が前提です。
まずパターンとしてはこの4つが考えられますね。
- 未婚×未婚(異性愛)
- 未婚×既婚(異性愛)
- 未婚×未婚(同性愛)
- 未婚×既婚(同性愛)
で、それぞれのパターンで1:1、1:n、n:nの3種類があるということなのかな。
1.未婚×未婚(異性愛)
1:1
この場合、今回の調査外で差が発生しているということになるので
- 10代男性(未婚)×20〜40代女性(未婚)
- 50代〜男性(未婚)×20〜40代女性(未婚)
という事になりますね。
このパターンもあるか。
- ”交際”という認識に差がある(女性が付き合ってると思っていても男性はそう思っていない)
私自身が10代と付き合った事がない・10代の男性から口説かれた事がないので、前者はちょっと想像しにくいのですが、10代の男の子がちょっと背伸びして大学生とか社会人のお姉さんと付き合うとか、そういう事もあるんだろうか。甘酸っぱいな。
後者は70代男性から性的アプローチをかけられた経験があるので容易に想像できました。(既婚者ですが…)
十分ありえる、というか、まあ周りを見てもよくある事かなという感想です。
こちらがお父さんもしくはお祖父さんの年齢だなーと思って油断していても、血がつながってない以上安心はできないのだな、、と20代の時身に染みましたね。いくつになってもオスとして見られたいらしいです。なるほど…
逆パターン(50代overの独身女性と20-40代独身男性の交際)ってどれくらいあるんでしょうね?私の観測範囲では、聞かない話ではないけど「ああよくいるよね」と思うレベルではないなあ。
『”交際”という認識に差がある』というのは、例えば女性は付き合っていると思っていても男性はただのセックスフレンドで付き合ってないという認識、とかそういうパターンですね。
私自身も”彼氏”(←これは向こうは認めていた)に「私達付き合っているんだよね?」と聞いたら「そういうのとは違うかな」と言われた経験があります。彼氏なのに付き合ってないってどういう事…?禅問答?
これも男女の割合はわからないですけど…(女性にも「一回寝たくらいで彼氏面しないで」みたいな人いると思うし…)
1:n
- 独身男性が独身女性よりも他股をかけている
『独身男性が女性よりも他股をかけている』という仮定は結構想像しやすいですね。私も被弾した経験ありますしね…!
自分の観測範囲では女性にも他股をかけている人はいるのですが、割合としてどうなのかな…?男性は本能的に自分の種をまき散らしたいので他股願望が強いという事は聞くのですけど。男性になった経験がないから比べられないなあ。
n:n
これは双方nの話なので、結果には影響しないかな…?
2.未婚×既婚(異性愛)
いわゆる不倫ですね。
既婚×既婚タイプの不倫は今回の調査結果には影響しないので考えなくていいよね。
というわけでこのパターンだと、
- (1:1)未婚女性×既婚男性の存在
- (1:n)未婚女性複数に手を出す既婚男性の存在
これはもうどっちも観測経験数は多いなあ…。
前者は、割合としてはどうなんだろう、『未婚女性×既婚男性』の方がやっぱり割合としては『未婚男性×既婚女性』より多いものなのだろうか。どっちも観測経験あるけれど。
後者もねえ…。結構見ますね…。一回パートナーを裏切ったら歯止めが効かなくなるのかもなあ…。1回やったら3回も10回も同じ的な…
なのでこれが要因になっているというのは個人的な感想としては十分ありえる。「彼女」を裏切るより「妻」を裏切る方が、その後の勢いがつきそう、という勝手なイメージもあります。
逆バージョンもいなくはないんだろうけど、実態としてはどうなのかなあ。子どもが出来た時誰の子どもか分からないとか、結構ホラーだろうなあ。
未婚×未婚(同性愛)、未婚×既婚(同性愛)
事象としては違うけど、この未婚/既婚の違いは調査結果には影響しないので一緒にしてみました。
これが調査結果に影響するとなると、
- 女性の同性愛が多く、調査結果に影響している(男性の同性愛の影響よりも大きい)
という仮定になるんだけど…
うーん。どうなんだろう。観測範囲では観測できる事象だけど、割合の多さとなるとちょっと想像しにくいなあ…
まとめ
以上から、『この調査結果の差異の原因としてあり得る要素』をまとめると、以下になりますね。全部洗い出せたかなあ。
(※ここでは要素を洗い出しただけで、事実かどうかは判定していません)
- 10代男性(未婚)×20〜40代女性(未婚)
- 50代〜男性(未婚)×20〜40代女性(未婚)
- ”交際”という認識に差がある(女性が付き合ってると思っていても男性はそう思っていない)
- 独身男性が女性よりも他股をかけている
- 未婚女性×既婚男性の存在
- 未婚女性複数に手を出す既婚男性の存在
- 女性の同性愛が多く、調査結果に影響している(男性の同性愛の影響よりも大きい)
自分の経験から個人的な印象を述べると、
- 2・3・4・5・6=原因として十分ありえる
- 1・7=ちょっと想像付かない
という感じかな…
(要素に抜け漏れや間違いなどあったらご指摘よろしくお願いします>< 使ってないからMECE思考鈍ってるなあ(;´Д`))
私自身は(100%ー33.2%)の部分に貢献していますね!
できれば多股はかけられたくないですね。男性こわいです。
追記:そもそも適齢期の男女の数が違うからではないか?
アップ後に以下のご指摘を頂きました。
長々とご苦労様。単純に適齢期性比の差(男性:女性=105:100)でしかないのだが。 / “『20代~40代の未婚者で交際相手がいる割合』の男女差が生まれる謎について - @kum_i log” http://t.co/dkZof5iHJs
— 新宿次郎 (@shinjukujiro) 2014, 7月 11
んー?適齢期性比の差?
ちょっと私には聞き慣れない言葉だったのですが、これは適齢期の男女の絶対数の違い、という事で合っているのかな。確かにその可能性は考えてなかった。
例えば未婚男性が日本に10000人、未婚女性が5000人いたとして、それぞれ2000人が付き合っていたとしたら、同じ数でも男性は20%女性は40%になり、割合が倍違うことになるわけです。
しかし、指摘内の『適齢期性比』には既婚者も含まれてると思うんですが、よほど女性の既婚者の割合が男性のそれより多くない限り、105:100では未婚者で2倍の差は産まないんじゃないかな…?そもそもの該当年代の未婚男女の絶対数を当たる方が確かかな、と思って調べてみました。(※ 既婚者の数はこの話に影響しないですよね)
年代 | 未婚男性の数 | 未婚女性の数 | 絶対数に記事中の割合を掛け算 | |
---|---|---|---|---|
20代 | 5,539,961 | 4,897,579 | 5,539,961×22.1% ≒ 1,224,331 |
4,897,579×41.9% ≒ 2,052,086 |
30代 | 3,662,222 | 2,493,800 | 3,662,222×15.2% ≒ 556,658 |
2,493,800×33.2% ≒ 827,942 |
40代 | 2,118,229 | 1,236,379 | 2,118,229×12.5% ≒ 264,779 |
1,236,379×22.1% ≒ 273,240 |
20−40代 合計 |
11,320,412 | 8,627,758 | (上記数字を足し算) 2,045,768 |
(上記数字を足し算) 3,153,268 |
※ 未婚男女の数:平成22年国勢調査 人口等基本集計 第5-1表より
うーん、それでも3,153,268÷2,045,768 ≒ 1.54倍 の割合で、交際相手のいる未婚女性のほうが交際相手のいる未婚男性よりも多い計算になるので…
原因の一つには十分成りうると思いますが、”単純に適齢期性比の差でしかない”と言い切るのはちょっと難しいじゃないかなあ。
というのが私の感想です。(でもこの要素を考慮すると40代にはほぼ差がなくなっていますね)
サンプルが偏っている可能性というのはまた別の問題だしね。
インターネット調査に応じた男性が普通の男性と比べて特に交際相手がいない傾向にある、とかはあり得そうだけど…
なんか考え方に間違いあるかな。いろいろ考えを端折っているのでちょっと自信がないですけど。
まあいずれにしても『男性の消極さ浮き彫り』はないなと思います。
▼読んでないけど… もちろん人によるので決めつけるのは偏見なのですが、観測範囲内での発生事象とその割合的には、このタイトルは納得してしまうなあ…
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